【映画】【見どころ】リバー、流れないでよ

映画

原案・脚本上田まこと、監督・編集山口淳太じゅんた、トリウッド、ヨーロッパ企画製作 冬の京都貴船きぶねを舞台にした2023年公開のSFコメディ

あらすじ

舞台は京都の貴船の老舗料理旅館「ふじや」。旅館の裏には貴船川という小さな川が流れている。その川辺で思いにふけっていた旅館の仲居なかいミコト(藤谷理子)。

はっと我に返り仕事に戻ったミコトは、女将から頼まれていた客室の片付けに向かう。途中で番頭(永野宗典)が「手伝うよ」と 合流し、番頭からこんど家に娘が彼氏を連れてくるという話をしながら一緒に片付けを済ませた。

が・・・

次の瞬間 再び川のほとりに立っていた。なにかおかしいと思いながら再び客室の片付けに向かったミコトと番頭だったが、娘の話をしながら片付けを済ませたはずの客室は元の状態になっており時間が逆戻りしている異変に気づく。

おなじく館内ではできあがらない熱燗、食べ続けるしめの雑炊、風呂から出られない、など その現象は旅館関係者と宿泊客たちにも及んでおり、それぞれ記憶には残っているが時間が元に戻ってしまうのだった!この不思議な2分間というタイムループから なんとか抜け出そうとみんなで力を合わせて原因究明に挑む!

キャスト

役名キャスト説明
ミコト藤谷理子りこ旅館ふじや 仲居
タク鳥越裕貴ゆうき旅館ふじや 料理人見習い(ミコトと恋仲)
キミ本上まなみ旅館ふじや 女将
チノ早織旅館ふじや 仲居
番頭永野宗典旅館ふじや 番頭
料理長角田すみた貴志旅館ふじや 料理長
エイジ酒井善史旅館ふじや 板前
ノミヤ諏訪雅2人連れの宿泊客①
クスミ石井剛太2人連れの宿泊客②
オバタ近藤芳正執筆が進まない宿泊中の作家
スギヤマ中川晴樹作家オバタの担当編集者
猟師土佐和成貴船の猟師
ヒサメ久保史緒里(乃木坂46)貴船を訪れている一人旅の女

見どころと感想

上田誠の愉快・痛快 脚本

本作の原案・脚本は「夜は短し歩けよ乙女」や「四畳半タイムマシンブルース」の上田誠。

タイムループものは数々あるけど、全員が同じタイムループにおちいり みんなで原因を探って抜け出そうっていうのが新しかった。ひたすら2分の繰り返しなのにまったく飽きさせない脚本。

上田氏は劇団"ヨーロッパ企画"主宰の作家。本作は劇団員が多く演じているので舞台的な匂いがぷんぷん。ストーリーも登場人物たちの群像劇になっていて最終的にその彼らが協力してタイムループから脱出するために奔走する内容なのでそれが映画制作の一体感にもつながっているように感じられ、観終わった後 自分も話に参加したかのようにスッキリする。

メイキング映像はこちら(ヨーロッパ企画公式YouTube)⇩⇩

上田誠脚本の前作 劇団初の長編映画「ドロステのはてで僕ら」(2020年公開、山口淳太監督)。こちらも時間をテーマにした作品で、喫茶店の店主が2階の自宅に置いてあるモニターから 1階の喫茶店のモニターを通じて2分後の自分に話しかけられるという話。それが各国の映画祭で数々の賞を受賞。この高評価が本作制作の起点となっていてこの作品もよかった👍

あと上田氏はあの森見登美彦原作のアニメ映画「ペンギン・ハイウェイ」の脚本も手掛けている!ペンギン・ハイウェーの感想はこちら⇩⇩

【映画】【ココが見どころ】ペンギン・ハイウェイ
冒頭から爽やかにエロく始まります。主人公アオヤマ君のほおの赤さ、きっちりと"おっぱい"の研究をしているノート。ノート表紙のタイトルは「お姉さん」、サブタイトルは「おっぱいの幾何学的考察」。象徴的に主人公の小学4年生アオヤマくんの髪の毛がピーンとします。

貴船の風景がすてき過ぎ❤️

京都北部にある貴船は電車で京都駅から1時間以上かかる場所にある。

そこは水の神様が祀られている貴船神社がある。貴船神社を中心とした貴船の冬景色はとにかく美しくていい雰囲気なんだなよー。派手さはないんだけど 逆に京都のどうだーっ!という感じがしなくて控えめなのがとてもいい!

エンドロールで流れる主題歌は京都出身のバンド くるりの「Smile」もピッタリ!

本作とくるりのスペシャルコラボムービーはこちら⇩⇩

まとめ

本作は時間をテーマにした作品だけど、女将を演じていた本上まなみが時間の経過を感じさせない美しさだったことに驚かされた!

以上です。最後までご覧いただきありがとうございました。

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