【映画】【ココが見どころ】マーゴット・ウェディング

映画

イカとクジラ(2005年)マリッジ・ストーリー(2019年)のノア・バームバック監督・脚本のヒューマンコメディ。主演はニコール・キッドマン、ジェニファー・ジェイソン・リー、ジャック・ブラック他。原題は「MARGOT AT THE WEDDING」、2007年公開作品(日本未公開)。

あらすじ

主人公のマーゴット(ニコール・キッドマン)が、妹ポーリン(ジェニファー・ジェイソン・リー)の結婚式に出席するため、ロングアイランドの生家を11歳の息子クロードとともに訪れる。

ポーリンは過去のできごとをきっかけにマーゴットと絶縁していたが、結婚式に招待したことで数年振りに再会することになる。作家として成功しているマーゴットは自分の価値観をグイグイと押してくるちょっとやっかいな人物。

マーゴットはポーリンの婚約者マルコム(ジャック・ブラック)と対面するが、ポーリンの夫として相応しく無いと婚約解消を勧める。果たして、無事に結婚式を挙げられるのか。。。

相関図

登場人物が多くて途中で誰なのかわからなくなる。相関図を書くとこういうこと。↓

見どころ

まずノア・バームバック監督の作品にニコール・キッドマン、ジェニファー・ジェイソン・リー、ジャック・ブラックという豪華なメンバーが顔を揃えたということ。公開は2007年。

そしてこの映画最大の見どころはニコール・キッドマン演じる主人公マーゴットの言動。とにかく空気を読まず言いたいことをどんどん発言していき、言葉を発するたびに場をピリつかせ、接する人々との関係がどんどんこじれていく。

だが"ずば抜けた美貌で帳消しよっ"とでも言っているかのような際立って美しい容姿。だから誰も文句を言えない。

言いたいことは言うし、やりたいことはやる

ポーリンの結婚は今回が2回目。実は前夫との離婚にはマーゴットが起因していて、自身の小説にふたりのことを赤裸々に書いたことが原因(無断で!)。それが二人の確執のそもそものきっかけだった。家族の夫婦関係を書いてしまうところは、ウディ・アレン監督の「ハンナとその姉妹」(1986年)でハンナの夫婦関係を妹のホリーが脚本に書いて問い詰められるシーンがあるけどちょっとその影響も感じられた。

絶縁していた二人だったがポーリンはマーゴットを結婚式に招待。そして招待されたマーゴットは祝福するどころかこの結婚はやめた方がいいと早々に言い出す(マルコムの浮気発覚前)!

マーゴットの夫ジム(ジョン・タトゥーロ)は心優しいよき夫。だがマーゴットは作家として夫より名前が売れているディック(既婚者)と新たな関係を構築。ジムとの間に二人の息子を抱えながら結婚に終止符を打って次に進もうとしている。

とにかく、マーゴットは言いたいことは言うし、やりたいことは躊躇ちゅうちょなくやってしまう。

性の描写

ニコール・キッドマンのオ⚫️ニーシーンとジェニファー・ジェイソン・リーのおっぱいという2つの貴重なシーンが収められているこの映画。マーゴットとポーリンの性行動を対照的に描く。

マーゴット(ニコール・キッドマン)はベッドでオ⚫️ニーをしてから寝る。寝るときには常備している睡眠導入剤を飲み、口にはマウスピースを装着というとてもストレスフル。

いっぽうマルコム(ジャック・ブラック)は夜になればポーリン(ジェニファー・ジェイソン・リー)にSEXを求める。なにかうまくいかないことがあっても感情のはけ口として「F⚫️CKしよう」と提案しポーリンはそれに応じ、コトを済ませてスッキリしているふたり。とっても健康的!

しかしマルコムの健康的な性欲があだとなりディックの娘メイジー(ヘイリー・ファイファー)との過去の浮気が発覚!若いベビーシッターに手を出したマルコム、結婚式を真近に控えて暗雲が立ち込める。

そしてマーゴットの息子クロード(ゼイン・パイス)11歳もメイジーのおっぱいには興味きょうみ津々しんしん悶々もんもんとしてオナニーで発散。それを母マーゴットに告白。そんなこという必要ない!とマーゴットにさとされる。

結婚の話

映画の外の話だけど、この映画を撮影していた2006年〜2007年当時、監督ノア・バームバックとポーリン役のジェニファー・ジェイソン・リーは結婚していて、本作が夫婦になってから初のコラボ作品らしく新婚時代に撮影していたことになる(現在は離婚しているけど)。ちなみにその後にバームバックの妻となったのはなんとあのグレタ・ガーウィグ!!!2023年大ヒット映画バービーの監督(脚本は夫婦共同脚本)。なんとも才能溢れる妻ばかり!

まとめ

イカとクジラ(2006年)、マリッジ・ストーリー(2019年)などを手掛けたノア・バームバックならではの何気ない会話で表現される家族関係とリアリティ。

みんなどこか欠落しているし人の性格なんて変わるはずもないから家族間の関係修復は難しくて、関係を断絶することもできない。現実は厳しく切ないけど それってはたから見てみるとちょっと面白い。というバームバック作品共通のプロット。

登場人物の説明が少ないのでこの人誰だっけ?となるのと派手な演出も無いので、ちょっと退屈に感じてしまうかもしれない。しかしマーゴットがすべてをぶち壊して突き進むコメディホラー作品として観るとバスを追って走ってくるラストシーンのマーゴットも狂気じみていて楽しめる。

個人的にすごく好きな映画なので、できればマーゴット・アット・ザ・⚫️⚫️⚫️としてシリーズ化して別の局面で何かをぶち壊していくマーゴットを描いた続編も観てみたい。あと、本作で登場するポーリンの飼い犬ウィザード!カワイイので要チェック!犬種不明←そこがまたイイ!

以上です。最後までご覧いただきありがとうございました。

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