あの「ショーン・オブ・ザ・デッド」や「ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン！」のエドガー・ライト監督・脚本。コメディーのイメージが強いですが、この作品で監督初のアカデミー賞ノミネートを果たす。2017年公開。
あらすじ
主人公の青年ベイビー（アンセル・エルゴート）は、過去の交通事故の後遺症でひどい耳鳴りに悩まされｉｐｏｄから聴く音楽で解消している。そして音楽を聴き集中力を極限まで高めることで超絶なドライビングテクニックを操るという特技を持っていた。
その運転技術を犯罪組織のボスであるドク（ケビン・スペイシー）に買われて銀行強盗の片棒を担ぐことになる。なんとか足を洗いたいと思っているベイビーだが、過去に麻薬取引中だったドクの車を盗んだ埋め合わせのためにやむなく逃走ドライバーとして働く日々。
そんな中、カフェのウェイトレス、デボラ（リリー・ジェイムス）と出会い。恋に落ちたベイビーは大好きなデボラのためにもドクの借金を完済し、足を洗おうとしたが・・・。
見どころ
１．音楽と映像のカッコよさ！
観たときには誰が監督なのか知らず、あとからエドガー・ライト監督・脚本だと知りました。え、コメディ映画の監督がこんな作品を！？ しかし調べてみるともともとミュージックビデオを制作していた経歴がありむしろこうした作品は得意分野だと知り納得！
＜過去に手がけたミュージックビデオ＞ これって・・・。モロ、ですね。
カッコよさで言えば、映画の中で出てくる曲のセレクト（ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョン、クイーン、コモドアーズなど）が秀逸で、
あと音楽プレーヤーがｉｐｏｄ、さらにコードあり（有線）のイヤホンを使っていたりと、そのあたりもプチエモくてとてもイイと思います。この部分は監督のインタビューの中でもいまだにｉｐｏｄを使用していることを明かし、ｉｐｏｄファンであることを公言していました。
そして、出てくるシーンがいちいちキレイでカッコいいんです！！！本作はイギリス人監督が撮っていますが、舞台はアメリカ。その多くは南部ジョージア州で撮影されたそうです。ベイビーとデボラが出会う＂ボーのダイナー＂の古き良きアメリカ感、最高ですよね。映画の世界ならではの出会いシーン、、好きです。
２．主人公のベイビーがカワイイ
車を盗んだり銀行強盗をしたり悪いことをしている主人公ですがそれさえも許せてしまいます。少年時代のストーリーはもちろんですが、主人公のキャラクターと演じているアンセル・エルゴートの少年っぽさのせいでしょうか。無性に主人公を応援したくなります。
ちなみに主役のアンセル・エルゴートのお父さんはあの有名なヴォーグ誌などで一時代を築いた写真家のアーサー・エルゴートだそう。そうか、にじみ出ているおぼっちゃま感はそういうことだったのか、と納得。
そしてもちろんベイビーが恋するデボラ（リリー・ジェイムス）もカワイイんです。ベイビーに惹かれていく様はちょっとトゥルー・ロマンス（1993年）のクラレンスとアラバマを彷彿とさせてくれて魅力いっぱいです。
まとめ
恋愛＋クライムアクションを美しい映像と音楽でエドガー・ライト監督のセンスとこだわりでスタイリッシュに作り上げた映像作品。
音楽好きには絶対おすすめ！
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