【映画】【ココが見どころ】浅草キッド

映画

ビートたけしの同名自伝本の映画化作品。 監督劇団ひとり、キャスト柳楽優弥、大泉洋、門脇麦。2021年12月よりNetflix 独占配信中。

あらすじ

舞台は昭和40年台の浅草。ストリップの合間にお笑いを披露するフランス座。そのフランス座を率いる座長は深見千三郎(大泉洋)。その深見の芸に惚れて弟子入りを志願する若き日のビートたけし(柳楽優弥)。

なんとか弟子入り認めてもらい、芸人の道を目指すことになるが。。。

やがて、ストリップは時代遅れとなり、ストリップ目当ての客を前にコントをやることに限界を感じたたけしは、先にフランス座を出た芸人きよし(ナイツ/土屋伸之)から一緒に漫才をやらないかと誘いを受け、師匠が忌み嫌っていたテレビの世界を目指す。

深見のもとで芸を叩き込まれた下積みから、フランス座を出て売れっ子になるまでのストーリー。

見どころ

浅草の師匠、深見千三郎

大泉洋演じるたけしの師匠 深見千三郎。芸人だよバカヤロー!」よかったですね。

欽ちゃん、東八郎、たけしを育てた伝説の師匠だけあって芸に対する情熱がほとばしっていて、師匠の凄さが伝わりました。

芸のためなら客との衝突も辞さず、舞台の途中で客と衝突し、客から「おまえ、何様だよ!」と言われて冒頭の言葉を放つ。

さらに「こっちはなあ、芸を見てもらってんじゃねぇんだ、見せてやってんだよ!」

まさに芸人魂!カッコいい。。。

この映画では大泉洋が演じているので、師匠 深見のやさしさや面白さが多めに演出されていましたが、テレビや漫才大嫌いというこだわりを見ると、実際の深見千三郎はもっとずぅーっと厳しい人だったんじゃないかと勝手に想像しました。

見どころは、フランス座を出てテレビに出るようになった たけしが日本放送演芸大賞を受賞して賞金を持って師匠深見の住む浅草に挨拶に行くシーン。この映画のクライマックスですが、やっぱりここが最高ですね。

たけしと深見 二人で鯨屋に飲みに行き、飲みに来ていた客、店員も含めた全員を相手に二人で爆笑をかっさらい、鯨屋が完全に演芸場と化します。

帰り際、師匠の靴を揃えるたけし。その靴は女性客のピンクのハイヒール。それを履く師匠「あれ、ちょっと背が高くなったかしら、ってバカヤロー!」この師匠の教え通りの掛け合い、泣ける!

もちろん、主役のたけし役柳楽優弥も師匠への愛がすごく伝わる演技でよかったです。

門脇麦!

この映画で好きになってしまいました。

歌い手を目指して上京してきたけどフランス座のストリッパーとして生活するチハル。美しさと悲しさが同居する演技、よかったです。

ただ、個人的にはストリップシーンもあったら映画として華やかになったし、後続の歌を披露するシーンにもつながったのかなと思いました。映画の中ではダンス止まり(ダンスは上手かったけど)だったので残念でした。

一番よかったシーンは、

売れっ子になって浅草に凱旋してきたツービートの漫才を見て、泣き笑いするシーン。

いまや立ち見客も出るくらいの大人気のツービート。その舞台を自分も観客席の一番後ろで見るチハル。たけしが売れて表舞台で活躍していることの嬉しさ、自分はいまだにフランス座のストリッパーでいる悲しさ、漫才を見て笑いながらの涙、最高でした!

特殊メイク・・・

現在いまのたけしを柳楽優弥が特殊メイクをほどこして演じるシーン。そして声だけは松村邦洋。

正直、これはちょっと・・・。特殊メイクが似すぎていて怖かった。

観ていて、あれ?これってたけし本人 だよな。ん?

いや、なんか違うな。メイク。。か。???と、そもそも、こう考えてしまった時点で映画としてはちょっとジャマになった気がしました。(似てる/似てないは、さほどストーリーに 関係ないしね)

個人的には現在いまのたけしが登場するシーンはバッサリ無くてもいいし、残すなら特殊メイクなしでも現在いまの墓参りのシーンはやれたんじゃないかと思いました。アニメーションのエンドロール&桑田佳祐の歌もあるので、アニメで爽やかに墓参りシーンを入れてもよかったんじゃないかな というのがわたしの勝手な感想です。(映画制作の大変さとか全く知らない、単なる視聴者の意見です)

まとめ

芸人が作った映画だけあって、芸人愛、浅草芸人の粋な部分がすごく良く描かれています。

劇団ひとり監督作品らしく、見せ場、泣き所などがわかりやすくしっかりと設定され、それを演じる大泉洋によって全体的になんともカッコよく作られたザ・劇団ひとり監督映画。

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