カンヌ国際映画祭をざわざわさせた衝撃の話題作。監督は、本作が長編デビューとなるヴァルディミール・ヨハンソン。主演ノオミ・ラパス、ヒルミル・スナイル・グズナソン、ビョルン・フリーヌル・ハラルドソン。2021年アイスランド、スウェーデン、ポーランド合作(日本公開は2022年)、A24配給。
あらすじ
アイスランドで暮らす羊飼いの夫婦イングヴァル(ヒルミル・スナイル・グズナソン)とマリア(ノオミ・ラパス)。ふたりの間には子はおらず犬や猫に囲まれて生活していたが、ある日羊の出産に立ち会うと羊ではない“何か”産まれた。ふたりはアダと名付けて育て始める。
見どころ
アイスランドの美しい大自然の中、主人公は羊飼いの夫婦というホラー映画ではおそらく初めてのシチュエーション。恐怖やグロは少なめだけど終始不穏な空気に包まれた映画。この雰囲気と色合いがとてもいい。
可愛すぎる羊の演技
羊飼いの夫婦の話なのでたくさんの本物の羊が登場する。冒頭 謎の来客に一斉に同じ方向を見て、怯えている羊達。彼らがしっかり表情を作っているところがすごい。それがしっかりと可愛い。もう羊、羊、羊、メェェェー。
あと、羊だけじゃなくてアダの膝に乗る飼い猫の姿がめちゃくちゃ可愛いので必見。
うんうん。(共感)
子供を失った夫婦にしてみれば飼っている羊から人間らしき子供が産まれたことは天からの授かり物だと考えてもしかたない。それを育てて行くストーリーには共感。うんうん。
街からやってきた弟のペートゥル(ビョルン・フリーヌル・ハラルドソン)がアダを見て「あれは一体何なんだ?」と問われたイングヴァルは「幸せってやつだよ」と答える。うんうん。
アダを産んだ母羊が窓の外にやってきてメェメェ鳴くのが疎ましくなり殺めてしまうのもしかたない。相手は羊なんだし殺さなくても。。だけど、まぁ、うんうん。(撃たれる描写も控えめなのでそれも含めてヨシとしたい)
最後に姿を現す母羊を孕ませたアダの父親の姿とその行動に驚きつつも納得させられる。うんうん。ラストシーンはそうだよなー、そうなるよなーと納得するしかない このストーリーは悲しい。これはホラー作家スティーブン・キングの"ペット・セメタリー"的な悲しさがある。
ちなみに本作の脚本はヴァルディミール・ヨハンソンとショーンの共同脚本。ショーンは2001年には『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(00)の劇中歌でラース・フォン・トリアー監督、ビョークと共同でアカデミー賞にノミネートされた人物。
アスリートなおっぱい
後半の夫とのセックスシーンで妻マリアを演じるノオミ・ラパスのおっぱいが顕になる!アメリカ映画ではなかなかお目にかかれないなんともアクション女優ならではのアスリートなおっぱいを見ることができる。
まとめ
ホラー要素は控えめでどちらかというとファンタジー色の強いのでホラーが苦手な人でも大丈夫。美しい映像と衝撃の展開は必見。
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