【映画】【ココが見どころ】ちひろさん

映画

安田弘之の同名コミックを実写化。監督は今泉力哉(アイネクライネナハトムジーク、愛がなんだ)、脚本澤井香織、今泉力哉。(2023年公開)

キャストは有村架純、豊嶋花、嶋田鉄太、van、若葉竜也、佐久間由衣、長澤樹、市川美和子、根岸季衣、平田満、リリー・フランキー、風吹ジュン、鈴木慶一ほか

あらすじ

主人公のちひろは元風俗嬢。普通なら隠したいその事実を隠すことなくあっけらかんと海辺の田舎町の弁当屋さんで働いている。そんなちひろの周囲にはさまざまな悩みを抱えた人々が現れる。そんな人々と自身も心に傷を負っているちひろが繰り広げるドラマ。

見どころ

・主人公ちひろ

この映画の主人公はなんてったって元風俗嬢!主役を務める有村架純にとってチャレンジングな配役。キャラクターと真逆に位置する有村架純が演じていることが、ひとつの見どころだと思う。とにかくこの作品の主人公が魅力的なのだ。

ちひろの周囲には悩みを抱えた人たちが現れる。ちひろが彼らにかける言葉や行動のひとつひとつがまっすぐで気持ちがいい。普段生活していると相手や周囲に気を使って自分を偽ってなかなか素直に口に出せないが、それをちひろが代わりに言ってくれる。これが胸を打つ

・人間という箱に入った宇宙人(ちょっとネタバレ)

この映画を象徴するエピソードで宇宙人の話が出てくる。

風俗嬢時代のちひろが当時のお客から聞いた話で、このエピソードがすごく印象的で孤独を抱えて生きている現代人の心にグッとくる。

客:「僕たちはみんな人間ていう箱に入った宇宙人なんだ。同じ人間だなんて言うけどさ、ひとりひとりやってきた星が違うんだから、分かり合えなくて当然なんだよ。」

ちひろ:「家族でも?恋人でも?友達でも?」

客:「そう。だって、しょうがないじゃない。そもそも別の星の人なんだから。

   そう考えた方が楽じゃない。」

本作脚本

まぁ「ヌキに来た客にそんな話されてもなー」と言われてしまえばそれまでだけど。。。

・魅力的なキャスト①:バジル姉さん(van)

ちひろの友人のオネエとして登場するバジル姉さん。

全然オネエに見えない。誰だ!この綺麗な女の人はと思ったら、実はこのひとはトランスジェンダーのvanさん。"MISS INTERNATIONAL QUEEN"にて日本大会グランプリ、世界大会TOP6に入賞!という圧倒的美しさ。YouTubeもやってるよ。→vantube

シャープでキツいイメージの原作とはだいぶ違ってたけど、vanさんのバジ姉も自然体で可愛らしくてよかった。

・魅力的なキャスト②:元祖ちひろ(市川美和子)

主人公のちひろさんの幼少期に"ちひろ"と名乗るきっかけとなった元祖ちひろの存在があった。元祖ちひろさんを演じる市川美和子!そして子供時代のちひろさんを演じる奈良ならしずくこの二人が誰もいない夜の神社。子供のちひろが作った手巻き寿司を元祖ちひろと二人で食べるシーン。短いシーンだけどここでの掛け合いが最高だった。

市川美和子が元祖ちひろというサバサバした風俗嬢らしさとなんとも温かい感じを好演していてgood。

夜の神社で急にカラスが羽ばたいてバサバサバサバサバサそれにビクッとする子供のちひろに元祖ちひろが放つセリフ。「怖くないよっ、夜はアタシたちの味方だからね。」とニコリ。なんかカッケェェー。(°▽°)

このシーンで共演する子供時代の主人公ちひろ役の奈良ならしずくちゃん。有村架純の実際の子供時代は見たことないけど本当に子供時代っぽくてすごくよかった。

・魅力的なキャスト③:

ほかにも、地味な女子高生オカジ役 豊嶋花、生意気な男子小学生マコト役の嶋田鉄太、師匠と呼ばれるホームレス役の鈴木慶一、ちひろが勤めていた風俗店の元店長内海役のリリー・フランキー。皆とても魅力的なキャスト。

まとめ

生きづらい世の中、少しだけ背中を押してくれる。そんな映画。

おまけ

・その1(原作コミック)

映画の見どころから離れてしまうけど、主人公ちひろの生き様がカッコ良過ぎて、安田弘之の描く原作でもきっと魅力的なんだろうと想像し、改めて原作を読んでみたら、

この原作コミックがめちゃくちゃ面白い!!!!!!そして、とにかく主人公が魅力的過ぎるっ。。。この映画のヒットでショムニに次ぐヒット作として原作がますます売れてくれればイイと思う。原作コミックはこちら

・その2(残念ポイント)〜有村架純のがっかり濡れ場〜

イメージする主人公とは真逆の位置にいる彼女が元風俗嬢を演じたらどうなるのか、期待に胸を膨らませたがやはり"元風俗嬢"で高まった期待を超えることはなかった・・・。そうだよ、期待した自分が悪かったんだ。オレはいったい何を期待をしていたんだろうか。おっぱいなんか出るはずもないのに。

この映画で登場する唯一のHシーンはちひろのバックショットから撮影された騎乗位から始まる。背中の露出はあるものの元風俗嬢とは思えない消極的な腰振りとさらに恥ずかしそうに手で口元を隠す仕草。うぅーーーん、残念。「彼氏にせがまれて初めて騎乗位する大学生の感じで!」という演出ならば納得するけど、果たしてそんな演出するだろうか。まぁ背中の露出だけでもオマエら充分だろということなんだろう。

そんな欲求不満のオレが注目したポイントはコトにおよぶ前の「したくなっちゃった❤️」という台詞だ!ひとまずこの台詞が聞けただけで観る価値があったんだと自分を納得させた。スマホの着信音にしてもいいと思う。だから濡れ場は次回作に期待するとしよう。無理か。(^◇^;)

じゃあ有村架純じゃなかったら誰を主役に据えるのか。予算もスケジュールも大人の事情も一切無視して勝手に想像してみた。ならば水原希子だ!見つけた死体を山に埋めるというぶっとんだ行動も希子ちゃんならハマりそう。そして濡れ場の騎乗位では腰の振りが間違いなく2.5倍になるはずっ!いや、希子ちゃんなら異次元の体位にチャレンジしてくれるかもしれない。そんな期待すら出てきてしまう。

もうひとり挙げるなら、ちひろ役に壇蜜さん。そしてバジル姉さんにミッツマングローブ!このバージョンぜひ観てみたいもんだ。

以上

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